できる限り仕事を続ける

男性

悪循環を断ち切る

従来型のうつ病は、休養が一番ですが、非定型うつの場合、急性期でなければ休職しないほうが良い方向にすすみます。出勤することで生活のリズムが整いやすくなりますし、日々の目標ができ、さびしさや不安もまぎれます。治療をしながら仕事を続けていくのが最適です。しかし、それにはきちんと環境を整えることが必須です。どういう形なら治療に良い影響を与えながら仕事ができるのか、産業医や主治医と相談していくことが大切です。職場の人間関係のストレスで発症した場合は、異動や配置換えを検討する必要があるかもしれません。また、仕事の量や業務内容、勤務時間などの調整も必要です。できるだけ、本人にとって少ないストレスですむような環境を作り上げていきます。ただし、非定型うつの人は、好きなことはやり、明るく振舞うこともあるのが特徴です。病気への理解がないと怠けている人を特別扱いしていると会社内で、他のスタッフから不満が出ることも考えられます。従来型と異なり、他責的なところがあるため、そのことを理由に、仕事に行くことを嫌がる、あるいは症状が悪化することもあるので注意が必要です。孤立させないこと、あたたかく接することを常に念頭において一体となって支えてあげることが重要です。非定型うつの人は休職したり、入院したりして、一見症状がよくなったように見えても仕事や家事、育児など、しなければならないことのある日常生活に戻ると再び症状が悪化してしまうことが多いです。だからといって、休養が長くなればなったで、発症前に当たり前にできていたことも含め、しなければならないことは余計に負担になります。そのため、それを回避しようとする傾向が強まります。そして、仕事や日常生活に復帰しにくくなるケースも多いです。ずっと休養するより、少しずつでもいいので、日常生活のできることをこなしていったほうが、回復も早いとされています。周囲が非定型うつの人を支えるときには、本人が自分でやろうという気持ちにさせ、自分でできるようになるようにサポートすることが大切です。そうすることによって本人も、身近にいる支えている人も頼りすぎる、頼られすぎるという悪循環に終止符を打つことができます。具体的には、コミュニケーションをとるときに、その人のやるべきことを事務的に伝えるようにします。非定型うつの人は、自分でやれることを回避する傾向にあるので、事務的に伝えることにより、それを軽減させ、自分でやれることは自分でやるという姿勢に切り替えさせることが可能です。本人が自立できる環境を作り上げることが重要です。